査定前の手入れとボディーの色

中古車査定の項目の中には、「洗車」や「掃除」などといった記載はありません。また、「汚れ」に関する項目は存在するものの、こちらは、「洗車では落ちない程度の汚れ」のことを意味しております。それらの事情を考慮すると、「査定を受ける前に洗車や掃除をする必要は無いのではないか?」という疑問が浮かんできます。しかしながら、それらのことを行わずに車を売却した場合、買い取った業者がオークションに出品したり、他の消費者へ再販したりする際、そのまま売りに出すという訳にはまいりません。つまり、前オーナーに代わって、業者スタッフが洗車や掃除をしなければならなくなり、それだけ余計な時間やエネルギー、コストが必要になります。また、洗車や掃除をせずに車を売ろうとする顧客に対して、業者はどのような印象を持つでしょうか?

おそらく、数多くのスタッフは「この人は、車を粗雑に取り扱うオーナーだ。」などといったイメージを抱くことでしょう。それに、そのような性質を有する人が売ろうとしている車は、メンテナンスの行き届いていない、問題の多い車両と思われることでしょう。そうなると、再び販売する前に、不良箇所のチェックや整備をするために多くの手間暇や費用が掛かることが想定されます。それら諸々の事情を考慮に入れると、洗車や掃除を行っておいた方が、高額な査定金額を提示してもらえる可能性が高くなるので、車買取お勧めの方法になります。

次に、新車を購入する場合と同様、中古車を売却する場合にも、人気の高いボディーカラーと、そうでない色とが少なからず存在します。ただし、売る時と、買うときとでは、その傾向はまったく逆になることが多いので、注意する必要があります。つまり、テレビのコマーシャルや情報誌、広告、ポスターなどでイメージカラーとして採用された色は、数多くの消費者の興味を惹きつけ、販売台数を増やすことが可能になります。そうすると、おのずから、それらの色の車が、数多く中古車市場に出回ることになります。したがて、新車購入時に人気のあった色は、中古車市場では飽和状態となっているので、需要が少なく、高値で買い取ってもらえなくなる傾向が強いようです。もちろん、ボディーの色には、人それぞれこだわりがあると思いますが、高く売ることを目的として、人気色の車を買うのはおすすめ出来ません。